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​服と、私と、仕立ての物語

ファッションとの出会い

 

子供の頃からスポーツが好きで

高校までは制服とジャージしか着ていない。

そんな生活をしていました。

​

大学生となり初めてファッションに触れ

好きな洋服に身を包む喜びを知り

毎日のように雑誌を眺め、下北沢や高円寺など

古着の街によく出かけていました。

 

大学三年の秋、就職活動が始まり

どうしてもその空気感や環境に馴染めず

将来に不安を抱えていたとき

そんな私を救ってくれたのもファッションでした。

 

「好きなことなら仕事にできるかもしれない。」

 

そう思い、大学生としての就活を諦め

ファッションの専門学校へ通うことにしました。

 

​

縫製の楽しさを知る

 

その専門学校で縫製と出会い、魅了されました。

 

ミシンによって二枚の生地が縫い合わさり、一つのものになる。

当たり前のことではありますが

ただこれだけのことに感動したことを今でもよく覚えています。

 

学生生活が終わり

洋服のお直し屋さんで縫製業界のキャリアをスタートさせ

その時期にテーラーという仕事を知りました。

 

誰かと競うのではなく

自分自身と向き合う世界は自分に合っているのではないか。

 

職人として一から歩む決心をしました。

 

​

「丁稚」から始まった職人の道

 

修行先となるテーラーミヤサカへ弟子入り希望の手紙を送り

弟子として受け入れていただき

そこから五年間の修行生活に入りました。

今の時代には珍しい「丁稚」としての弟子入りでした。

朝からテーラーの修行に励み

夜は近くの飲食店でアルバイトをする生活を2~3年しました。

​

このままではテーラーとして一人前になるのは難しいと感じ

アルバイトを辞め、テーラー一本の生活にすることを決心しました。

次第に少しずつお給料をいただけるようになり

それでも貯金を切り崩しながらの生活を続けていました。

生活は苦しかったですが、朝から遅い日は深夜の1時2時まで

ずっと師匠のそばで弟子としていさせてもらえたことは

​今となっては良い思い出です。

 

手縫いや型紙の基礎から叩き込んでもらい

テーラーとして必要な技術をたくさん教わりました。

でも、熟練職人である師匠の下での五年間で一番学んだのは

「職人として仕事に取り組む姿勢」だったと思います。

 

「妥協なきものづくり」への情熱を一番近くで見ることができた

五年間は私の一番の財産です。

 

​

銀座の老舗テーラーでのキャリア

そして独立

 

師匠の下から離れ、銀座の老舗テーラーへ就職し

縫製職人として五年キャリアを積みました。

 

銀座時代はアトリエ勤務でしたので

お客様とお会いすることはなく

縫製技術と向き合う日々。

銀座の老舗テーラーだからこその仕事量の中

数えきれないほどの着数をお仕立てしました。

 

いつからか、お客様と対話を重ね、型紙から縫製まで

全てを自分の手で一着の洋服を仕立てたい。

そんな気持ちが芽生えました。

 

ここで独立しなければずっと後悔することになる。

 

2024年、妻と二人で独立することを決心しました。

 

師匠から受け継いだ技術と情熱。そして銀座の老舗の伝統。

今まで積み上げてきた技術と時間をかけて

丁寧に一着一着お仕立てします。

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noteにて、修行当時の生活や独立に至るまでを振り返っています。

​この下のリンクから読むことができます。

もしよろしければご覧ください。

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